NYCマラソンで、4年ぶりに自己ベスト記録を出せて嬉しい。今回は3時間31分20秒と06年の勝田での記録を1分13秒改善できた。11月1日と09-10年シーズンの皮切りのレースでこの9-10月で550km走った成果も出たのだろう。おまけに40kmのロングラントレーニング中に、走りながら沿道のコーヒー缶やペット瓶を拾っていたので、かがむたびに自然と筋トレが出来たのかも知れない。
右のコース図のように、ニューヨークの5区(Staten Island, Brooklyn, Queens, Bronx, Manhattan)を駆け巡るマラソンで、沿道での応援も、ロンドンやボストンと比べ勝るとも劣らない大声援、沿道にたくさん見られる教会の前で、ジャズやロック風讃美歌を奏でるバンドも沢山見られ、とにかく元気が出てくる。
去年から一斉スタートでなく、9:40、10:00、10:20と三回に分けたウェーブスタート、スタート地点もヴェラザノ・ブリッジの手前をBlue, Orange, Greenと三つに分けてざっと42,000人のランナーが参加出来ている。東京マラソンでも、このような工夫をして、もっと沢山の人が参加できるようにして欲しい。
別に書いたが、ざっと20,000人の海外からのランナーも参加している。NYのローカルランナーもさぞや走りたいのだろうが、海外からこんなに沢山のランナーを受け入れるのは太っ腹な方針だが、実はこの週のNY市観光収入の四分の一はマラソン絡みだというから、市財政にも大きな貢献をしていることになる。
号砲が鳴ると、ニューヨーク・ニューヨークのメロディーとともに、トップランナーと市民が一斉に走り出す。スタート地点にはいっぱいトイレはあり、問題は無いはずなのだが、緊張がほどけるせいか、橋の途中で道端に立っておしっこを始めるランナーもいっぱいいる。
一年ぶりの海外渡航で、緊張したのか、その前からの疲れが出たのか、お腹がくだり気味で、前日のハロウィーンの時は孫が仮装をして出かけたのに連いていったが、途中で息子の家に戻り、寝込んでしまったほど。あまり栄養をつける事も出来ず、スタミナが心配されたが、慎重に走り始めたのがかえって良かったのかも知れない。時差もあったが、毎日睡眠導入剤を服用して、睡眠が確実に取れたのも良かったかも。
僕は坂道が不得意で、フラットな道はキロ5分弱で快調に走れるのだが、大きな橋の途中までのように坂が続くとすぐキロ6-7分と走るスピードが落ちてしまう。今回はスタートのVerazano Bridgeが長い登り坂だったが、これは走り始めで元気だったので問題なし。ところがQueensとManhattanを結ぶQueensboro Bridgeのだらだら登りはぐっと堪えて、亀のように遅くなってしまった。だが近くを走る白髪のイタリア人ランナー(ユニフォームにでかくヴェネチアって書いてあった)も頑張ってるからと彼にあまり離されない様に頑張った。
そうそう、やたらアメリカ人以外の、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、ドイツ、デンマーク等々、欧州からのランナーが多いんだよ。ユニフォームに国名や地名、国旗が描かれているからすぐ分かる。応援客もいろんな国の旗を振っている。僕も駒沢公園ってローマ字で書いたクラブのユニフォームを着ていったが、Tokyoって書かれた東京マラソンのTシャツの方が良かったかしら。ともかく選手でもないのに国を代表して走るオリンピック気分が味わえるのもNYCマラソンの醍醐味だ。
もう一つの長い登り坂は、5th Avenueを南に下りCentral Parklが見える頃からの長いだらだら坂。左にMt. Sinai病院が見えるまで本当に苦しかった。でもChildren Hospitalに入院中の子ども患者も沿道で応援していたので、元気を貰い、なんとか公園内に駆け込んだ。この二つの登り」坂だけが5km 26分台、後は24-25分台とコンスタントなスピードで走れたので良い結果につながったのだろう。

公園に入ると左右にグネグネ曲がりながら下り坂続き、後3kmだからと残る力を振り絞って、駆けていく。30km地点ぐらいからこれは自己ベストが出るなという気がしていたので、もう気を緩めることは出来ない。何度も疲れてもうダメだという気持ちにはなったが、ちょっと緩めて休んだつもりになって、それから前へ前へと腿を振り出してゆくと、もう他の人も疲れているのだろう、不思議と周りの走者を抜きながら走っていける。おまけに公園内の応援のすごいこと!!
青とオレンジに塗り分けたゴールの門をくぐるとホッとした。3時間30分は切れなかったが、4年ぶりの自己ベスト、しかも通算9年も過ごし、息子達も育ったNYCで記録が達成できたのはとても満足だ。アメリカには公私にわたり随分お世話になったが、また一つ何にも変えられない宝物を戴いたような気がする。
終ってから地下鉄に乗り、自分を誉めるために酒屋でシャンペンを買ったが、町のところどころで市民にGood RunとかCongraturationとか祝福された。本当に本当にNY市民のみなさん、ありがとう。
なお写真はNYタイムズ他に掲載されたものをお借りしました。
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