映画で泣いて

グラントリノを見て、不覚にも途中から何度も涙が止まらなくなり、エンディングの歌ではしっかりタオルで顔を拭っていた。去年同じように泣いた映画:さよなら。いつかわかること(原題Grace is gone)があったのでよくよく調べてみたら何とグラントリノと共通するものがある。 

1)作曲者がClint Eastwood 
2)歌手がJamie Cullum 
3)そしてGrace is goneの主役はJohn Cusackだけど、彼はよくClint Eastwoodと共演していて、この作曲を自らClintに依頼していたんだ。 

またJamie Cullumはイギリス人だが、ハリウッドのJAZZフェスティヴァルにも出ていて、それでClintと知り合ったんじゃないかな? 

「兵士である妻の戦死を知らされた夫(John Cusack.)が、まだそれを知らない娘たちを連れて遊園地に出かける。帰りの路で浜辺に止まり二人の娘にお母さんのGraceの戦死を伝える哀しい場面。」10分もあるけど。最後はもう涙が止まらなくなって。 以下はU TubeのURL。
http://www.youtube.com/watch?v=7qDxzuvgG7s

その後で、せつせつとJamieの歌が喪失の思いを伝える。何度も思うが、音楽は哀しいとか嬉しいとか心の動きをぐっと増幅するんだよね。 
http://www.youtube.com/watch?v=T40k85YRInA


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グラントリノ

Photo 僕的には、こころにジワっと染み込んでくる点では今年最高の映画だった。結末を除いては、米国の大都市近辺では何時でも有り得る話;息子や孫達とうまく心が通じられない、戦争で心に深い傷を負ったままで自分を許せない老人、移民が増えて白人が逃げ出して行く郊外の街、マジメに暮らそうとしているのに悪い仲間に取り込まれてゆく青年、そんな仲で次第に心を通い合わせて行く老人と移民の青年。

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そういう小さい小さいありふれたストーリーをつなぎ合わせて、最後の感動のシーンに向かわせて行く、実に上手いシナリオだ。映画の始まりが亡くなった奥さんの教会での葬式で、その後で神父さんに悪態を告げるのだが、その伏線がうまくうまく出来ている。湖沿いの道をグラントリノでドライブして行くときに流れる主題歌、最初は彼のセリフっぽい歌で、それからJamie Cullumの切々とした歌で、本当に聞かせるが、もう涙がとまらなくなる。もちろんタオルは用意して行ったヨ。下記URLはUtubeのグラントリノの主題歌。

http://www.youtube.com/watch?v=nH4onBpw_ZI





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スラムドッグ$ミリオネア

Photoスラムドッグ$ミリオネアはすごく面白い映画だ。脚本家はよくみたら英国傑作コメディーFull Montiを書いた人で英国風ユーモアが各所に現れている。こんな素晴らしい映画が客席の小さいいわゆる文芸映画専門劇場でしか上映されてないというのは何か間違っているが、これはおくりびとにも言えたこと。

Photo_4   クイズ番組を通してヒーローになって行くムンバイのスラム出身の主人公ジャマールをインドの民衆が熱狂的に応援して行く。彼は幼馴染のラティカのことをずっと想い続け、兄のサリームと一緒になってスラムから抜け出て行くために体験したいろんな出来事がクイズを解くヒントになっている。

Photo_7 音楽もエキゾティックだし。最後のダンスシーンのJai Hoとムンバイ駅で二人が会うところのO Sayaと。やはり英国で流行った女性サッカー映画Bent it sike Becham(ベッカムに恋して)と何となく感じが似ているが、スラムの庶民の生活が背景になっているのですごくダイナミックに仕上がっているように思う。ぜひお見逃しなく。

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レイチェルの結婚

Photo_5Bunkamuraル・シネマで上映されているレイチェルの結婚はなかなか面白い。

キムは薬物中毒のリハビリで入院中だが、姉のレイチェルの結婚の準備で家に戻ってくる。キムの行動や発言がいろんな騒ぎを起こすのだが。

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筋立てはけっこう込み入っているが、それは見てのお楽しみ。主人公のキム(次女)も、長女のレイチェルも、別かれたお母さんも、家族の皆が他の人のことばかり気にかけて自分のことを大切に思ってくれない、自分は不幸せだと思っている。

でも、そんなことはこの映画の中に限らず、どこの家でも少しずつあるのではなかろうか? 親にとって子供は何人いようが皆同じように大切だ。だが、ほんのちょっとのわだかまりが、ほぐれたりもつれたり。

キムがなぜ薬物中毒になったか映画の中では説明が無い。薬物でハイになったキムは小さな弟を交通事故で死なせてしまう。でも、中毒のキムになぜ親が弟を預けたかの説明も無い。だが、キムも家族も幼い弟の事故死から立ち直れて居ない。

結婚式が迫り、緊迫感が強まるにつれ、皆我慢が出来なくなり相手が傷つくと分かりながら思ったことをそのままぶつけ合ってしまう。キムはいたたまれなくなり家を飛び出して公園で一夜を過ごす。戻ってきたキムを優しくいたわるレイチェル。

結婚式と夜のパーティーを経て家族のつながりが再び強まったように見えるが、翌朝キムは迎えに来た薬物治療施設の医師と一緒に戻ってゆく。家族の絆を結びつけたのは実はそのなくなった弟への家族愛かもしれない。

 

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オバマ大統領とグレゴリー・ペック

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オバマ大統領は未曾有の危機に立ち向かっているが、米国民のイメージの中で勇気を持って誠実に困難に立ち向かったヒーローと言えばグレゴリー・ペックがアラバマ物語で演じたアティカス・フィンチだろう。自らの信念に基づいて静かに困難に立ち向かう田舎町の弁護士アティカス。そして言葉を尽くして真実を実現しようとする。その姿は今のオバマ大統領の姿に重なるように僕には思われる。

原作のTo kill a mockingbirdはHarper Leeがピューリッツアー賞を受賞したもので、20世紀初頭のアラバマ州の小さな町で黒人が無実の罪に陥れられたのをアティカスが救おうとするもの。まだ黒人の言うことなどだれも信用しない世の中で、町民の”常識”に挑戦しようとしたのだ。

あまりに経済が悪すぎてだれも回答を示せ得ない今の米国、世界経済に大胆なアクションを取って崩壊への道を防ごうとするオバマ大統領と彼のチームもこれまでの常識に挑戦しようとしているのかもしれない。

ところでアラバマ物語は今週NHKのBS2で見られるので楽しみにしている。

 

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おくりびと A surpirize of the night

Ok1 NYタイムズのオスカー特集をPCのポップアップに置いて仕事をしていたが、忘れたころにおくりびとが外国語映画賞を授与されびっくりした。カンヌで競ったイスラエルのWaltz with BashirとフランスのThe Classが受賞するだろうというもっぱらの噂だった。

有力紙それぞれの選定はNYタイムズがWaltz、Boston GlobeもWaltzでLAタイムズだけがおくりびとを選んでいた。理由は、作品賞、主演男優、女優賞等他のカテゴリーは一般の人気に左右されるが、外国語映画賞などのカテゴリーはアカデミー会員が特別の場所で対象全作品を見た上で投票されるとのことで、プロ好みの作品が選ばれる可能性が高かったからだという。NYタイムズもBoston Globeも映画コラム担当者はおくりびとを見ていなかったそうだ。

Ok2 僕自身が08年見た映画の中では確かにおくりびとがピカ一だったので、アメリカでも同じ見方をしてくれた人が多かったというのはうれしい。

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神奈川マラソン とんとん頓馬の天狗さん

Photo1959年から大塚製薬の提供で大村昆主演のTVコメディー頓馬天狗を覚えている人はどのくらいあるだろうか?

今日はすっかりその頓馬天狗を演じてしまった。横浜市磯子で行われたハーフマラソン、低気圧の影響で風がすごく強かったが、快晴で温度も高い。朝郡山を出たときは雪道を踏んで長靴で出かけたが、会場に来るとランニングとショートパンツで走る暖かさ。頭もポーッと温まってしまったのか、靴につけなければいけないチップ(決められた周波数を発信して走った時間を計測する)を付け忘れてしまった。もう本当にとんとん頓馬の天狗さんだった。たまたま、1H37M11Sと日本で走ったハーフでは自己最高記録。これが記録として残らないことになる。英国で36分台で走ったことがあるが、馬糞、牛糞が道路にやたら落ちているのを避けながら走った田舎の記録だから距離測が合ってるかちょっと疑問。

残念だがまたどこかで走ってリベンジするしかない。この前横浜で走った記録で5月10日の仙台国際ハーフの出走条件はクリアしているので、仙台でお返しをしよう。今日は15-21kmで集中して走れたので、この感じを3月の荒川フルで生かして走りたい。

このあと仲間と中華街で焼きそばを食べ、肉まんをお土産に買って帰りました。だから横浜でのマラソンは止められない。

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TVよ、さようなら、You Tubeよ、こんにちは

Nytvd_obama_2 TVをつけながら家事や片づけをしていることが多かった。一人暮らしだからTV付けっぱなしって人はけっこういるよね。だが、オバマ大統領のニュースが TVや新聞で良く報じられるようになってから、日本のTVでなく、米国のTVを見ることが多くなった。と言っても米国のABCとかNBCとか見ることは出 来ないから、You Tubeを通じて。だがYou Tubeはその都度メニューの中からプログラムを選ばねばならず面倒。

Nytvd_gillibrand NYタイムズのVideoのボタンをクリックすると、CNBCとNYタイムズが提携して作られた番組が最新のものから並んでいる。どれかクリックして始まると10分前後のプログラムが始まり、終われば順番の下のプログラムへと順に移ってゆく。左の写真はヒラリーさんが国務長官に就いて空席になった上院議員に指名されたGillibrand NY州下院議員。

Nytvd_move 政治のニュースもあれば、右の写真のようにグリーン・ムーヴィング(環境に優しい引越し)のプログラムもある。プラスチックの引越し専用ボックスを使ってダンボールの廃棄を少なくしようと努める業者を紹介。ダンボールはせいぜい10回しか使えないが、プラスチックだったら100回使える。ダンボールを使うときに必要なテープや紐の廃却もぐっと少なくなると言う。

何やかやでけっこう面白い、おまけにTVと違ってもう一度見直すことも出来るしね。もちろん、ちょっと画面が小さいし、PCのスピーカーでは音質が??だが、あまり気にならない。問題はプログラムの中味だからね。何時も見るようになったら3千円ぐらいのPC専用スピーカー買ってもいいかなと思っている。また次にPC買い換えるとしたらモニター一体型の方が良いのかなとも思い出している。

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マディソン・カウンティーの橋

MadisonNHKの衛星映画でマディソン・カウンティーの橋を見た。ずっと昔の映画だけど見るのは初めて。おばさん向けのメロドラマだろうと勝手に考えていたが間違っていた。すごく良く出来た映画だった。

確かに主人公のフランチェスカ(メリル・ストリープが演じる)は太目でくたびれた農家の主婦に見える(それにしてはちょっときれいだけど、でも頬や目じりに深いしわが刻まれている)。でも浮き立つ心を沈めようと恥らいながらロバート・キンケイド(もちろんクリント・イーストウッド)の心を惹こうと言葉を重ねてゆく。

Bridge

物語のもう一つの主人公の橋の前でロバートにポートレートを撮ってもらうフランチェスカは女子中学生のように恥ずかしそう。ロバートは撮影に任せ世界のいろんな処を渡り歩き孤独な暮らしを続けた自分のことをCitizen of the worldと言っている。その彼がフランチェスカと話すと何故か落ち着いて自分自身を素直に出すことが出来る。彼女も何一つ不満の無い家庭の主婦なのに、彼に惹かれて行き、彼とのディナーのためにドレスを新しく買ってしまう。

話にすれば単純なストーリーだが、一つ一つの場面が心を動かし美しい。一番気に入ったセリフはロバートがフランチェスカに愛を打ち明けるとき、This kind of certainty comes just once in a life timeと言う。カサブランカの名セリフの数々に勝るとも劣らないセリフだと思う。

そして名セリフは無いんだが、ロバートの乗るピックアップの後ろで、フランチェスカが夫の運転するピックアップから降りて彼を追いかけようとドアのハンドルを握るのだが力が入らない。そのアップがまた女心を映すようで美しい。元の小説も読んで面白いのだろうが、映画のマディソン・カウンティーの橋は映像の持つ力をフルに生かし画面の一つ一つに詩が感じられる佳作だと思う。

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活きる(活着)

チャン・イーモウ監督のちょっと古い映画、活きる(活着)をDVDで見たが素晴らしかった。この映画はカンヌ映画祭で特別賞受賞し、中国映画が国際的に注目され始める切っ掛けとなった。地主階級出身の福貴が博打で財産を失い、余技で得意だった影絵人形劇で身を立て、国民党や共産党の捕虜となり、共産党政権下の庶民としての生活を息子や娘を失うという数々の悲劇を妻の家珍と一緒に乗り越え生き抜いてゆく生活を淡々と捉えている。時代の大きな流れに巻き込まれひたすら耐え忍び運命を定めとして受け入れ、小さな幸せを求めてゆく。戦後の日本の生活を思い起こさせるところもある。

チャン・イーモウ監督はもともと映画カメラマン出身ということもあり、中国の町や自然の情景がときどきハッと息を止めるほど美しい。その美しさが彼らの生活の厳しさを語る映画の悲しみをやわらげてくれるような気がする。

僕の生活も決して平坦ではなかったが、今暮らす郡山の自然の中で、秋が来れば稲穂が実り、それが刈り取られ、寒さが厳しくなると紅葉が美しくなるということを見ていると、大自然の大きな営みの中で僕らの哀しみが本当にちっぽけなものに思われ、また生き抜こうとする力が湧いてくる。それと同じような美しさを映画活きるの情景に感じた。

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